有事のときに分かるものだ。
有能なのか、無能なのかが。
が、できれば平時のときから、分かるといいのだったが。
今や、害悪や分断化ばかりに勢いがあるかのようだ。
寒々とした暑さは、いつまで続くのだろう。
www.youtube.com【そうか、あの男がいたんだ/今日も少しだけ】
エミール・クストリッツァが撮った『世界でいちばん貧しい大統領/愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』を視た。
あの大を冠したい傑作『アンダーグラウンド』を撮った監督である。
図書館にあった。
「確かに、愛と闘争の男だなあ」と。
非合法活動、要はゲリラだったのだろう。
彼は、監督の問いに、「後悔はある」と明確に応じていた。
子どもがいないことである。
獄中にもいる生き方であれば、無理だったのだろう。
思い出して、有名な演説を探して、視た。
あらためて、「ううむ」と。
清貧の思想が都合よく利用されてしまうことは分かってはいる。
が、この国の為政者もまた、せめて彼の言葉の何百分の1でいいから、ワクワクするようなヴィジョンを語ってはくれまいかと。
相変わらず、嘘や言い訳ばかりが、雪崩のように押し寄せてきているのだったが。
自己保身が作る人々の悲劇。
ちなみに、土光某氏のメザシは高級品だったとか。
以前、聴いた話である。
一方のムヒカ氏。
銃弾を受けるなど、命をはって、人々のために活動を。
ハイエナ・グローバリズムの中、「次のヴィジョンを描こうとしていたことは確かかな」と。
「銀行を作ることと、(人々のために)収奪することに違いはあるのだろうか」との問い。
「す、すげえなあ」と^^。
貧しい人々に親しまれた男の存在。
あれこれ言われているが、やはり光明だろう。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「秋だよなあ」】
古びることがなく、常に新しいもの。
例えば、朝陽に朝露、雲に陽射し、そうして夕焼けに闇夜。
あるいは雨や涼風も?
夜、目を閉じても、感じ取れる。
佳き日々を。