深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

寒々として/令和四季派・19

有事のときに分かるものだ。
有能なのか、無能なのかが。
が、できれば平時のときから、分かるといいのだったが。
今や、害悪や分断化ばかりに勢いがあるかのようだ。
寒々とした暑さは、いつまで続くのだろう。

▲『誰もいない』(写真)
暑い日だった。
誰もいなくて、当然の。
わたしは、草の上で、ゴロゴロしたかったが、さすがにしなかった。
何故だったのだろう。

www.youtube.com【そうか、あの男がいたんだ/今日も少しだけ】
 エミール・クストリッツァが撮った『世界でいちばん貧しい大統領/愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』を視た。

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 あの大を冠したい傑作『アンダーグラウンド』を撮った監督である。
 図書館にあった。

「確かに、愛と闘争の男だなあ」と。
 非合法活動、要はゲリラだったのだろう。

 彼は、監督の問いに、「後悔はある」と明確に応じていた。
 子どもがいないことである。
 獄中にもいる生き方であれば、無理だったのだろう。

 思い出して、有名な演説を探して、視た。
 あらためて、「ううむ」と。

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 清貧の思想が都合よく利用されてしまうことは分かってはいる。
 が、この国の為政者もまた、せめて彼の言葉の何百分の1でいいから、ワクワクするようなヴィジョンを語ってはくれまいかと。

 相変わらず、嘘や言い訳ばかりが、雪崩のように押し寄せてきているのだったが。
 自己保身が作る人々の悲劇。

 ちなみに、土光某氏のメザシは高級品だったとか。
 以前、聴いた話である。

 一方のムヒカ氏。
 銃弾を受けるなど、命をはって、人々のために活動を。
 ハイエナ・グローバリズムの中、「次のヴィジョンを描こうとしていたことは確かかな」と。

「銀行を作ることと、(人々のために)収奪することに違いはあるのだろうか」との問い。
「す、すげえなあ」と^^。

 貧しい人々に親しまれた男の存在。
 あれこれ言われているが、やはり光明だろう。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「秋だよなあ」】
  古びることがなく、常に新しいもの。
  例えば、朝陽に朝露、雲に陽射し、そうして夕焼けに闇夜。
  あるいは雨や涼風も?
  夜、目を閉じても、感じ取れる。

 佳き日々を。