深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

夏の重要/令和四季派・33

この時季、街中で重要なものがある。
高くて長いコンクリートだ。
少しでも涼しい場所を求めているとき、陰を作っているのだった。
電信柱だ。
今朝も、赤信号で止められた人々が、陰の中に入っていたのである。

▲『虹2023』(写真)
「あっ」
大雨に打たれとき、見えたのである。
虹だ。
大雨の中の虹。

www.youtube.com【雨だ/今日も少しだけ】
 驟雨。
 が、誰もプールから出ようとしない。
 むしろ、愉しんでいた。
 親も子も。
 そうして、わたしも。

 当然か。
 濡れたって、プールにいるのだから、平気なのだ。

 むしろ、雨は、遊びになるのだった。
 潜れば逃れられるし、頭を出せばシャワーになる。

 その後、晴れ間がうかがえた。
「よし」

 プールを出て、チャリで走りだす。
 すると、今度は大雨がジャンジャカと降ってくるのだった。

「ええい、ままよ」
 図書館を目指す。

 もう濡れたって構わないとばかり、水たまりでバシャバシャと。
「温いね」
 そうして、想った。
「ひとりウッドストックってか」

 予約していたCCRの最近出たライブ版に、残念ながら、『雨を見たかい』は収録されていなかった。
「あはは、それでもいいや」と。

 プールで使ったゴーグルをして、遊べたからである。
 チャリで走るだけで、遊びになったのだ。
「爽快・痛快っ」

 気持ちがよかった。
 シャワーを屋外で浴びながら、しかも移動する。
 これはもう、愉しいに決まっている。

 しかもである。
 虹さえ見えたのである。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
「ああ、だまされたか」
 そう、今、体感している。
「甘ちゃんだったな」と。
 佳き日々を。