この時季、街中で重要なものがある。
高くて長いコンクリートだ。
少しでも涼しい場所を求めているとき、陰を作っているのだった。
電信柱だ。
今朝も、赤信号で止められた人々が、陰の中に入っていたのである。
www.youtube.com【雨だ/今日も少しだけ】
驟雨。
が、誰もプールから出ようとしない。
むしろ、愉しんでいた。
親も子も。
そうして、わたしも。
当然か。
濡れたって、プールにいるのだから、平気なのだ。
むしろ、雨は、遊びになるのだった。
潜れば逃れられるし、頭を出せばシャワーになる。
その後、晴れ間がうかがえた。
「よし」
プールを出て、チャリで走りだす。
すると、今度は大雨がジャンジャカと降ってくるのだった。
「ええい、ままよ」
図書館を目指す。
もう濡れたって構わないとばかり、水たまりでバシャバシャと。
「温いね」
そうして、想った。
「ひとりウッドストックってか」
予約していたCCRの最近出たライブ版に、残念ながら、『雨を見たかい』は収録されていなかった。
「あはは、それでもいいや」と。
プールで使ったゴーグルをして、遊べたからである。
チャリで走るだけで、遊びになったのだ。
「爽快・痛快っ」
気持ちがよかった。
シャワーを屋外で浴びながら、しかも移動する。
これはもう、愉しいに決まっている。
しかもである。
虹さえ見えたのである。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
「ああ、だまされたか」
そう、今、体感している。
「甘ちゃんだったな」と。
佳き日々を。