深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

日本の難民問題/老道・210

介護難民が出現するとは、長く言われてきたことだ。
が、現状は?
氷山の一角ではない、氷山そのものとしての問題が、ど~んと。
次から次へと現れているのだったが。
後は勝手にやらせてもらうしかないとでも?

▲『「えっ?」』(写真)
ウェブで、上掲の写真を見て、「嘘だろ?」と。
図書館でわざわざ確認すると、確かに流行作家その人だった。
あの五木寛之氏である。
最近、禿げてきたと記していた。
老人そのものになっていたのである。
90歳をこえたのだもの、当然か。
ここまで来たのだ、老醜でも、老美でも、何でもさらして欲しい。

www.youtube.com【高齢期問題/今日も少しだけ】
 晩年の森村誠一氏。
 うつ病に。
 意識がしっかりしていれば、うつ病になって当然かなと。
 悲観することばかりだからだ。

 長命時代の大きな問題だろう。
 死が身近なだけに。

 某医師は、「家族等のストレスは置いておき」と、ことわった上で、「認知症はもしかすると、救いかも知れない」と喝破した。
 どういうことか。
「もしも、意識がいつまでもしっかりしていたら、自分が死ぬことを受け止められるでしょうか?」というわけだ。

 さて、ここから、どう考えていくか^^。
 あれこれあるが、多くの方が後悔から逃れられないというだけに、「シャンとして、とぼけて、まあ、何とかね」といったあたりか。
 今はただ、悪い風邪に捕まらず、達者でいくしかない。

 ちなみに、五木氏には、独特の美意識があるものの、引き揚げ体験から自死はないだろうと。
 その安心感のようなものはある。
 ただ、どうなるかは分からないのが、人の生だ。

 五木氏には、読者が作者に作品を書かせるとの考えも。
 その意味で、例えば、山岳民の伝説をもとにしたという小説『風の王国』は、愉しく読めた。
 批評では、大昔の『わが心のスペイン』等も印象に残っている。

 仏教へ動いてからは、遠ざかっていたが、かつて日大で暴れた方に勧められて読んだ、考古学者で古墳研究の第一人者である大塚初重氏との対談『弱き者の生き方』(徳間文庫)以降、いくつか読んだ。
 仏陀の教えを、「なるほどね」と知ることができたものだ。

 ともあれ、膨大な作品があるだけに、そうして今も現役だけに、どこへ行くのだろうと。
 老いの姿を全面展開して欲しい。

 どうか、今日も、ご無事で。

【追記/「あはは」】
 高校生のころ、よく聴いていた唄を張り付けた。
♪遅かれ早かれ、分かるはずさ
 嫌味色満開^^。
 佳き日々を。