深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

変化なし?/この領土で・870

今、いる場所は相変わらず、吹きさらしと体感するばかりだ。
うすら寒い?
いや、凍えていくばかりで、仕方がない。
せめて、春よ来いとは想うのだったが。
仮に来たとしても、事態に変化は一切ないのだろうが。

▲『確かに』(写真)
近隣の小さな図書館。
『春はもうすぐ』とのコーナーがあった。
揃えられていた書籍は、身心にまつわるもの。
「なるほどねえ」

www.youtube.com【「えっ?」/今日も少しだけ】
 かさくせい?
 頭の中で、変換した。

 佳作、寡作、仮作。
「あっ、加削性のことか」
 久しく聴いたことがなかった言葉だ。
 文脈は忘れた。

 そうしたことが増えた。
 物忘れには軽く悩む日々だが、一瞬ポカンとしてしまう言葉が増えたこともまた、悩みといえば悩みか。

 それにしても、言葉が殺され続ける政治状況下である。
 そこで、最近、読んでよかった詩集に絵本のことを。
 書店にはもう、ないだろうから、図書館にあったらいいのだが。
 以下の3冊である。

 まず、『誰も気づかなかった』長田弘・著(みすず書房)。
 詩歌もさることながら、ニューヨーク公立図書館の木の椅子のことには、惹きつけられた。

 後の2冊は、『父は空 母は大地』寮美千子編・訳(パロル舎)と、『おおかみのこがはしってきて』寮美千子・文(ロクリン社)。
 ネイティブアメリカンアイヌが題材となっている。
 読み終えるのが惜しい絵本だ。
 つまり、また読むのだろう。

 共通しているのは、嘘と遠い世界ということだ。
 嘘から離れたい日々だからこそ、惹かれたのだった。

 ちなみに、寮氏には、奈良少年刑務所にいる少年たちの詩歌を編纂した、いい本がある。
 みな、心根は、やさしい?

 ポカンとしているばかりではと、手にしたのだったが。
 なかなかだった。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「さてっと」】
 明日は、うんざりするのだろう。
 今から分かっている。
 布団へもう入ろうと想う。
 佳き日々を。