『モリのいる場所』を視た。
モリは言うのだった、「生きていることが好き」と。
「いい言葉だなあ」
「そう、言い切りたいな」と痛感していたのである。
そう想っていなくても、言ってしまえばいいのかどうか。
www.youtube.com【下手について/今日も少しだけ】
映画『モリのいる場所』のモデルは、熊谷守一氏である。
www.youtube.com 印象的なシーンがあった。
実話らしい。
絵に関して、こう発言していたようだ。
「下手でいい」
何故か。
「上手は先が見えるから」
そうして、「下手も絵のうち」と。
このことについて、想い出したことがある。
相倉久人さんが、「コンテストでプロ同様のステージをする完成したバンドは、デビューして消えていくケースが多い」と言っていたのである。
鶴見俊輔氏が、下手になっていくことに可能性を視ていたことも、想い出していた。
ちなみに、映画を視聴後、ユーチューブで本人の出演している映像を視た。
そこでは、「何も描いていない白こそ、スケールがある」といったようなことを発言していた記憶もある。
そうして、「人間というのは情けない、描いてしまう」と続けていたのだった。
究極のアートとは、何も描かれていない白い紙に向かって、微笑むことなのかと、ふと。
想像力という、人に残された最後の宝を出し惜しみすることなく。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「へえっ」】
今日は祝日だったようだ。
賃労働だったので、特に意識してはいなかった。
佳き日々を。