若い女がオヤジの足を蹴る。
周囲から視えないようにだが、わたしの視界には入った。
電車が揺れ、だらしなく座った脚にオヤジが触れただけなのにさ。
殺伐としたせこい宣戦布告。
あんな人間にはなりたくない。
【今日も少しだけ】
■誠実。
そこに強さはないものか。
いっそ、品格も。
残念なことに、一朝一夕では作り上げられない。
わたしは、どうか。
心もとない。
が、いつも何とかしたいと。
■権力がない老い。
闘えば負け戦に。
周囲を巻き込んていたら、無責任でいいはずはない。
勝手な世界ではある。
が、勝つことはないが、負けられない。
■乱暴。
繊細さよりも、人には届く。
よかれ悪しかれ。
そこが、残念ではあるのだったが。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
眠い。
眠るとするか。
佳き日々を。