思春期のころ、父から厳しく言われた。
「人のことを馬鹿というものではない」
口に出さないよう、用心深くなったか。
ただ、アルバイトをするようになったころ、父は言った。
「お前の言うように馬鹿はいるな」
※賃労働の関係者に騙された後のことである。
「信じたほうが、悪い場合もあるな」
そうも言っていたか。
www.youtube.com【納得した夜/今日も少しだけ】
駅の外に出て、気づいた。
「ああ、だからだったのか」
朝、通勤用リュックのサイドポケットに、折り畳み傘を入れている人たちがいたのだった。
不思議に感じたが、正解だったのだ。
歩き出す。
「えっ?」
雨が降っているのに、痛いほどの寒さではなかったのである。
むしろ、汗をうっすらとかき始めていた。
「明日、起きたら、夏ならいいな、そしたら、短パンでウヒャヒャだよなあ」
もちろん、そんなことはないと、わたしでも分かっているのだったが。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
今日は早寝をしよう。
とはいえ、もう23時を回っているのだったが。
佳き今日を。