「天国はあき、地獄はなれる」との言葉。
ただ、天国・地獄、あるわけないじゃんと。
この世こそが地獄とも。
この世が束の間でいい、天国になって欲しい。
地獄になれることはない、天国にあきてもみたいのだ。
www.youtube.com【途方に暮れる?/今日も少しだけ】
ダチがメールしてきた。
こうだ。
内田樹の『武道論』という本を読んでいたら、こんなことが書いてあった。
「私たちは『存在しないもの』に囲繞されている。
(…)私たちは『宇宙の果て』のさらに先に何があるかを私たちが理解できる言語や感覚に即しては語ることはできない。」
であるから、これは定義上は「存在しないもの」である、と。
さらに、「私たちの内側に垂鉛を下ろしていっても、同じである。
分子の向こう、原子の向こう、素粒子の向こう…と現に存在している私たち自身の深く深く踏み込んでゆけば、やがて、私たちの言語や感覚に即して語ることのできない深度に達する。
(…)『存在する/存在しない』という二分法が適用できる界域は狭く、そこから一歩踏み出すと、そこには果てしのない『存在しないもの』が広がっている。」
彼の論は、これから、この境界の感度を涵養すべく武道の稽古の重要性に展開していくのだが、その前の、この存在しないものに取り囲まれている、われわれの危うい立ち位置の不安定さ加減に、くらくらする。
2023年宇宙の旅みたいな。
「なるほどなあ」と。
極小・拡大、ともに意味不明の領域に。
恐ろしいといえば、恐ろしい。
山口方面を軽蔑しながら、途方に暮れて当然かと。
どすこいっ!
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「ううん」】
阿呆に、阿呆なことを言われる。
それでも、気にはなるのだろう。
「まあ、気持ちを落とし込めることはないよ」
そうは伝えても、なかなかね。
佳き今日を。