嫌なことを体験後、生きているのだったら、どうしたらいいのか。
忘れるしかないのだろう。
どうやって?
言いたくはない言葉だが、時間もまた、手助けしてくれるのだったが。
今日もまた、ストレスの中で歩く。
www.youtube.com【合掌/今日も少しだけ】
「これからはもう、ろくなことないだろうな」
いつのころからか、そう、想ってきた。
が、嫌なことが実際に起きてしまうと、穏やかではいられない。
葬儀があった。
高校時代からの友人のである。
つい最近、暑い最中に、お茶を一緒に飲んだ。
コーヒー屋のガラス窓の外には、すっかり変わってしまった風景。
が、道は変わっていない。
わたしは言った。
「あっという間だったな」
彼は、黙っていたか。
高校のとき、エレキギターを持っていた。
わたしは珍しくて、手にしていたものだ。
彼の部屋で、岡林信康氏の『私たちの望むものは』を放歌高吟したことを覚えている。
彼のセンスは違っていたが、許してくれていたのだろう。
「仕方ねえや」と。
医療従事者だった。
裏話を、面白おかしく、語ったものだ。
彼が死んだとの知らせを受け、誘う友人を想起した。
が、その友人もまた、亡くなっていたのだ。
「いずれ、おれの番か」
それにしても、これからというときだったのだ。
たまには、ゆっくり呑みたいと想っていたのである。
わたしの父親と同じ、膵臓がんだった。
合掌。
どうか、今日もご無事で。
【追記/「さてっと」】
「これからはもう、ろくなことないだろうな」と言い聞かせてきたのだと、気づかされた夜。
月が、恨めしい。
佳き日々を。