帰路。
原っぱに寄る。
すると、ベンチに腰掛けた中年男が、2本目の缶ビールを手にして、夕焼けを眺めていた。
落とし切れない汚れを、落とそうとしているかのような静かな風情。
帽子をとり、挨拶したかった。
▲『申し訳ないが気分もいい』(写真)
「あそこだな」
目星をつけ、木の根元に座った。
木にとっては、はた迷惑なのだろう。
が、気分、何より座り心地もよかったのである。
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▲ストーンズの『黒く塗れ』のフレーズが。
しびれた^^。
【トレーニングする場所/今日も少しだけ】
「街は無料のトレーニングジム」
そうした言葉を覚えている。
「なるほど、確かに」と。
街に出れば、階段はそこらにある。
筋力を維持できることだろう。
すっ飛んでくる自転車を避ける反射神経だって、芽生えさせられるかも知れない。
ただ、「そもそも、身心が悦ばないんだよな」と。
そもそも、火は使えない。
では、どうする?
林の中を歩いていたほうが、身心と向き合える。
自分の身心と対話ができるのだった。
何より、木々のもとだと、呼吸がしやすい。
自由な感覚で愉しいものなのだ。
それにだ。
それに、いくら街が無料のトレーニングジムとはいえ、出れば出たで、やはりお金を使ってしまう可能性は高いのである。
が、林の中ではお金もいらない。
使うところがないのである。
そう、実感しているのだった。
スマホも、お金も持たないで、深呼吸。
これである。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
ちなみに、トレーニングの今・ここの不在ぶりに、「どうなっているのかな」と。
今・ここを愉しみつつ、なおも明日への身心を健やかにしていく営為こそをと。
佳き日々を。