変えるため、矜持とともに覚悟する。
そうありたいものだが、今、どうなのか。
ますます遠のいていくばかりだ。
実際、脳が溶けていく状況なのだった。
とはいえ、忘れることだけは避けていくしかないのである。
【剽窃?/今日も少しだけ】
思い出していた。
田中未知氏の寺山修二氏に関する本だったか。
実は、寺山氏は、誤診で亡くなったというのだ。
「えっ?」
確か、そのことを自慢さえした担当医。
「事実だとしたら、ふざけるなだよな」と想ったものだ。
寺山氏は、元の作品を換骨奪胎、寺山流に直した作品も数多く生み出している。
批判するつもりなど、ない。
ヴァルター・ベンヤミンは確か、「引用だけで1つの作品を書きたい」といったようなことを記していた記憶がある。
リメイク以上のものとなるだろう。
そも、言葉自体、自分だけのものというわけがないのだった。
組み合わせの妙でできているのである。
そんなことを想う年末。
寒い時勢だ。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「お久しぶり」】
夜。
同業者と食事を。
痛飲。
何を言っても、通じるという感覚はいいものだ。
帰路、電車の中で眠ってしまった。
終点で目覚める。
マスクもせず、口を開けて眠っていた女性を起こす。
どうにか目を開けた。
わたしを視た途端、驚いた顔を。
「まいったな」
佳き今日を。