深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

溶けていく/令和問わず語り・83

変えるため、矜持とともに覚悟する。
そうありたいものだが、今、どうなのか。
ますます遠のいていくばかりだ。
実際、脳が溶けていく状況なのだった。
とはいえ、忘れることだけは避けていくしかないのである。

▲『昭和』(写真)
都内にて。
久しぶりに視かけた情況だ。
昭和が呼吸をしていたのである。

▲『日本』(写真)
「あっ」
「東京だよなあ」とつくづく体感を。
まるで昭和の前衛絵画のようだった。

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剽窃?/今日も少しだけ】
 思い出していた。
 田中未知氏の寺山修二氏に関する本だったか。
 実は、寺山氏は、誤診で亡くなったというのだ。
「えっ?」

 確か、そのことを自慢さえした担当医。
「事実だとしたら、ふざけるなだよな」と想ったものだ。

 寺山氏は、元の作品を換骨奪胎、寺山流に直した作品も数多く生み出している。
 批判するつもりなど、ない。
 ヴァルター・ベンヤミンは確か、「引用だけで1つの作品を書きたい」といったようなことを記していた記憶がある。
 リメイク以上のものとなるだろう。

 そも、言葉自体、自分だけのものというわけがないのだった。
 組み合わせの妙でできているのである。

 そんなことを想う年末。
 寒い時勢だ。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「お久しぶり」】
 夜。
 同業者と食事を。
 痛飲。
 何を言っても、通じるという感覚はいいものだ。

 帰路、電車の中で眠ってしまった。
 終点で目覚める。

 マスクもせず、口を開けて眠っていた女性を起こす。
 どうにか目を開けた。
 わたしを視た途端、驚いた顔を。
「まいったな」

 佳き今日を。