賃労働でタクシーに乗ったときのこと。
女性が運転手だった。
今や珍しくはないが、60歳代後半だったのである。
聴けば、かつてはトラックの運転手も。
「わたしね、営業成績はいいのよね」と静かに語っていた。
【話さない?/今日も少しだけ】
ご法度の話は、いろいろあるのだろう。
例えば、政治。
宗教もそうか。
中には、スポーツの話も。
例えば、野球。
プロレスもか。
わたし自身も、あまり話さない。
野球に関しては、もはや大谷選手以外、あまり関心もないからだ。
プロレスは、今も微妙なだけに、面倒である。
では、最初に出した政治や宗教は?
意見はある。
が、面倒どころか、被害を被りかねない。
だから、この場所で書いている?
ただ、政治については、必要に迫られ、言葉少なくではあったが、語るべきときは語ってきた。
宗教に関しては、「放っておいてくれよ」というあたりか。
大切ではあるが、組織は怖いだけだ。
どうか、今日もご無事で。
【追記/「嬉しいな」】
賃労働で、毎回拒否されていた方がいる。
ただ、本日、お願いをストレートに聴いていただいた。
涙がチョチョ切れそうになったものだ。
ちなみに、嬉しくなって想わず張り付けたディランは、中学生のとき、深夜のラジオ番組にリクエストして流れた唄だ。
わたし自身は、聴き逃していた。
朝、学校へ行くと、鈴木君が寄ってきて、こっそりと言ったのである。
「かかっていたよ、ディラン」
邦題は確か、『窓からはい出せ』。
4曲入りのレコードで知ったのだった。
歌詞を訳そうとしたが、あはは、何を言っているか分からなかったものだ。
が、何を言おうとしているのか、体感はしていたのかなと。
ちなみに、鈴木君は、こうも言って、笑っていた。
「窓からなんか、夜の夜中だし、はい出さなかったけれどね」
佳き日々を。