深呼吸する言葉・ワナタベジンジンタロウ

おっさん中退・ジジイ見習い

今のうち/介護時代・12

介護の賃労働は大変だと理解・実感できる。
だが、もっと大変なのは、当事者でもあるのだったが。
そこからだ、ため息をつけるのは。
生きていられれば、老いていく。
嘆いたり、笑ったりできるのは、今のうち。

▲『ベンチに想う』(写真)
 原っぱ公園の片隅にある、何の変哲もないベンチ。
 ただ、よく見掛ける仕切りがない。
 ゴロリと横になれるのだった。
 ベンチに仕切りが設置されるようになった由縁を知れば、「このベンチを眺めるためにだけでも、帰路に寄ってもいいかもな」と。
 今日も夕空を愉しめた。

www.youtube.comジャクソン・ブラウンのトリビュート・アルバムから。
「おっ、いいなあ」


【三助のこと/今日も少しだけ】
 知り合いの若い介護士が聴いてきた。
「三助って何ですか?」

 記憶をたどる。
「確かにいたな」と。

 AIによると、こうなる。
 >銭湯で、湯をわかしたり、客の体を洗ったりする、男の使用人。

 同じようなことを、説明した。
 すると、若い人は、黙ってしまう。
 苦労と苦痛の日々が反射的に想い出され、なおかつ小馬鹿にされたと感じたのだろう。

 わたしは、伝えた。
「あはは、昔を想い出したのかもな。
 いいんじゃね」

 金持ちのみならず、大衆が三助を持てる。
 いいことではないのか。

 差別・区別する手合いは、いくら説明しても、分からないのだ。
 気づいたとき、落ち込むことを祈るばかりか。
 反省への一里塚。
 もっとも気づけないから、差別・区別し続けるのだろうが。

 壁となれば、少しでも打ち壊していくしかない。
 そうも伝えたのだったが、回答にはなっていなかっただろう。

 どうか、今日も、ご無事で。


【追記/「あっ、夏休みかあ」】
「うん?」
 平日なのに、子どもたちが多い。
 プールでのことだ。
「あっ、夏休みが始まったのかあ」
 
 賃労働が休みだったわたしは、「これからは、9時に来ないとな」と。
 朝から反省を。
「のんびり歩けないものな」

 それにしても、先ほどの雷には、たまげた。
 大雨にも。
 佳き日々を。