生まれてきたときのことさえ覚えていない。
老いなど、分からなくて当然か。
ただ、鶴見俊輔氏の言うように、耄碌の自覚は曖昧だが、ある。
脚の衰えや敏捷性等々も、毎日感じているのだった。
この先が死かと。

惹かれる情景だ。
理由はもう、問わない。
遺伝子に繰り込まれている云々と言われても、「へえ」と頷くだけか。
とにかく、週末には木々を訪ねている。
訊ねるために。
生まれてきたときのことさえ覚えていない。
老いなど、分からなくて当然か。
ただ、鶴見俊輔氏の言うように、耄碌の自覚は曖昧だが、ある。
脚の衰えや敏捷性等々も、毎日感じているのだった。
この先が死かと。
