雨が降る日。
大雨でなければ、木々の中を歩き出す。
濡れることが少なく、嫌な音を少なくしてくれる。
大木のもと、湯を沸かし、熱いあついコーヒーを飲む。
歩いていれば、身体は次第にあたたかくなっていく。
www.youtube.com▲最近、よく聴いていた音盤がある。
ビル・フリゼールも参加しているという。
その中の1曲である。
この甘ったるい孤独のようなもの。
「いいじゃあないか」と。
【夜遅く、走っていた/今日も少しだけ】
夜、遅い夜。
自転車で走っていた。
2つの区を走り終え、暮らしている市へ。
気づく。
「人とまだ、すれ違っていないな」
考えるまでもなく、世間では休日の夜だ。
しかも、自動車の通らない、どちらかと言えば、細い道を選んで走ってきたことも、影響していたのだろう。
どこかで腰を下ろし、ひと息つけようか、どうかと。
が、やめた。
賃労働を終えたわたしには、また走り出す元気が消失しているだろうと、容易く想像できたからである。
信号機が見えた。
止まることにしたものだ。
人はうかがえず、自動車もまた、走っていなかったのにも関わらず。
立ったまま、ひと呼吸つけたかったこと。
何より、信号機がひどくあたたかく感じられたからだった。
どうか、今日も、ご無事で。
【追記/「さてっと」】
帰宅後、即、眠ることにした。
月曜日からの賃労働に備えたのだったが。
「呪われている?」かなんか想いつつ、枕元のライトのスイッチを切ったのである。
佳き日々を。